買い物から戻ったとき、仕事が終わって駐車場に行って車を見たら傷がついていた。
当て逃げです!
やられましたね。
今回は駐車場で当て逃げされたときの対処法を解説します。
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やべくん。スーパーで買い物帰り。
あ!なにこれ車凹んでるし!
くそ! もう犯人逃げてる!
あーー!あああーー!
やべくんうるさい。
老師! 当て逃げされたんだけど!
マジ? それは災難だね。
しかも結構凹んでるし。
そうだねー。こりゃひどいわ。
でしょー。 犯人捕まる?
うーん。難しいな。
えー! これ修理代絶対高いし! なんとかならないの?
よしよし、じゃあちゃんと解説しよう。
ってことで今回は駐車場で当て逃げされたときの対処法を解説します!
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駐車場で当て逃げされたときの対処法
駐車場で当て逃げされて犯人はすでに立ち去った後だった場合の対処法を解説します。
1. 警察に連絡して事故証明をとる
当て逃げされたらまずは警察に連絡します。
理由は事故証明をとるため。
車の傷の修理を自外で行う場合、事故証明があると保険が使えます。
また、事故証明をとっておくことで、加害者が自白してきたときに連絡がもらえます。
2. 防犯カメラがないかチェック
駐車場での当て逃げは
- 防犯カメラに映像が残っているか
- 目撃者がいるか
どうかが犯人が捕まるかどうかの大きな境目となります。
いずれもない場合は犯人が捕まる確率はかなり低いです。
駐車場に駐車場管理人がいる場合はその方に目撃情報がないか、防犯カメラの映像を見せてもらえないか聞きましょう。
スーパーやコンビニの場合は店員に聞きましょう。
ただし、防犯カメラの映像はプライバシーの保護のため、一般人には基本見せてくれないケースが多いです。
この場合、警察が心要と判断した場合のみしか見れないので警察に相談するしかありません。
また仮に防犯カメラに当て逃げの様子が映っていたとしても、加害者の車のナンバーが判別できなければ犯人の特定には至りません。
そのため、防犯カメラには映っていたけどその映像は犯人を捕まえるのには役に立たなかった、というケースも多いです。
3. 保険を使うかどうか決める
当て逃げの犯人が捕まった場合、傷の修理代は加害者の保険から、または自腹で払ってもらえます。
しかし犯人が見つからなかった場合(ほとんどのケース)、自分で修理するしかありません。
自分で修理する場合、2つの選択肢があります。
- 保険を使う
- 自腹で修理する
保険は当て逃げに使えるものと使えないものがあります。
車両保険「一般」タイプ
当て逃げでも補償を受けれます。
車両保険「エコノミー」タイプ
当て逃げには適用されません。
自分の入っている車両保険を確認しましょう。
ただし、保険を使うと更新時に3等級ダウンし、使用期間3年となり、保険料が高くなります。
そのため、修理代がそれほど高くない場合は保険を使うより自腹で修理した方がお得になります。
目安として、修理代が10万以下なら自腹、10万以上なら保険を使った方がいいでしょう。
ただし、どちらがお得になるかはあなたの車の等級や保険によって異なるので保険会社に相談して決めるといいでしょう。
4. 修理する
保険を使うかどうかを決めたら修理します。
当て逃げの犯人が見つかる可能性があるときは修理代を相手に請求するために修理するタイミングを遅らせてもいいですが、見つからない可能性が高いときはさっさと修理してしまった方がいいです。
車のこすり傷の修理はオートバックスなどのカーショップが一番安く、1箇所あたり2万~3万円で修理できます。
ただし、バンパー交換やドア1枚交換などになってしまうと10万円を超えてきます。
以上、当て逃げされたときの対処法はここまでです。
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当て逃げした犯人が捕まる確率は?
さて、気になるのはこれですよね。
果たして当て逃げの犯人は捕まるのか?
残念ながら当て逃げの犯人は捕まらない場合がほとんどで、8割くらいは捕まらないと言われています。
逆にどういうときに捕まるのかというと
- 目撃者がいる(ナンバーを覚えてくれた)
- 防犯カメラにばっちりナンバーが映ってる
- ナンバーを控えることができたケース
- 後日傷についた塗料などから犯人と思われる車が見つかったケース
- 犯人が罪悪感から自白してきたケース
などです。
一番捕まえやすいのは1~3まで。
ナンバーがわかる場合ですね。
ただし、車のナンバーの大きい数字がわかっただけでは車を特定できないことも多いです。
同じナンバーの車があるので。
以下のような、車の特徴を出来るだけ細かく覚えておくほど捕まえられる確率が上がります。
- ナンバーの小さい数字やひらがな、県名
- 色(白、黒、赤、シルバー、等)
- 車種(軽、小型車、セダン、ワゴン、ミニバン、SUV、等)
- メーカー(トヨタ、日産、ベンツ、等)
- 特徴(車高が低い、窓にステッカーを貼っていた、等)
また同時に日時、場所、状況等の情報もメモしておきましょう。
4は犯人が捕まることを気にせずに同じ車で同じ駐車場にまた停めてきた場合です。
当て逃げくらいどうせ捕まらないだろうとたかを括っているのでしょう。
またはバレたらバレたでしらを切るつもりの可能性もあります。
通常犯人はバレないように傷を早めに修理して消してしまう可能性が高いので、会社の駐車場やマンションの駐車場で当て逃げにあった場合はできるだけ早く犯人を探した方がいいでしょう。
そして見つけた場合はまず傷の写真を証拠として撮っておきましょう。
ただし、ナンバーがわかって犯人が特定できたとしてもそこで終わりではありません。(詳しくは後述します)
5も意外とあります。
当てた直後は気が動転して逃げてしまってもあとあと罪悪感に苛まれて自白しようとする人。
または目撃者や防犯カメラなどで証拠を取られ、当て逃げしたことがバレるんじゃないかとビクビクしてる人が怖くなって自供するパターンもあります。
犯人の方から自白してきた場合はその後の処理もスムーズに済むのでラッキーです。
当て逃げした車を見た場合
当て逃げは駐車場に戻ってきたときにはすでに犯人は立ち去っているケースが多いです。
が、犯人の車が当て逃げしてる現場に遭遇するケースもあり得なくはないです。
その場合にやることとしては
- ナンバーをメモる
- 車種、メーカー、色をメモる
- できれば写真を撮る
まだ犯人が逃げていない状況であればこれらのことをやりつつ、捕まえましょう。
ただ逃げようとしてる場合は追いかけたくなりますが、車で追いかけるのは危険なのでやめた方がいいです。
二次災害であなたが事故を起こしてしまったら元も子もありませんから。
それよりはナンバーなどの情報をしっかり押さえてあとは警察に任せる方がよほどいいです。
当て逃げは本人が過失を認めないと罪にならない
実は当て逃げに関する法律は被害者にとって非常に不利に作れています。
なぜなら、加害者が当て逃げしたことを認めない限り当て逃げにならないからです。
例外は目撃者がいるか防犯カメラに当たった瞬間が映っていて、証拠がしっかりある場合のみ。
それ以外の場合は 害者の自白があって初めて当て逃げとして罪を問うことができるのです。
車についた相手の車の塗料の色や位置などから犯人の車が明白にわかっていた場合ですら、相手が当ててないと主張し続ければ相手は罪に問われません。
この場合、警察もあまり役に立たず、相手が認めない限りどうしようもありません。
当て逃げは物損の場合は民事になるので警察もあまり介入してくれないことが多いのです。
警察は原則民事不介入なので。
というわけで当て逃げの場合、加害者が見つかったにも関ず結局泣き寝入りになる、というケースも多々あります。
正直ムカつくと思いますが証拠がなければどうしようもないのです。
当て逃げされたら泣き寝入りしかないのか?
では当て逃げされて、相手が見つからない場合や、相手が非を認めない場合は泣き寝入りするしかないのでしょうか?
そうです。
基本的に泣き寝入りするしかありません。
- 当て逃げは非常に軽い罪であること
- 駐車場で故意ではない物損事故の場合、民事扱いのために警察があまり介入できないこと
から警察も真剣に対応してくれないことが多いです。
あとは民事訴訟に持ち込む方法があります。
証拠や目撃者の証言があれば民事訴訟をすれば勝てます。
問題は費用対効果ですね。
証拠があって裁判所手数料+弁護士費用なども考えて割りに合うのであれば訴訟を起こすのもありです。
車両保険によっては弁護士保険特約があるので裁判を起こすときに一番のネックとなる弁護士費用が保険で賄えます。
または訴訟を起こすと相手を半ば脅して示談金を多く請求する、というのも一つの手です。
が、これは相手にもよりますが法律に詳しくてかつ交渉上手でないと難しいでしょう。
いずれにせよ、裁判を起こすなら証拠がないと厳しいです。
だから当て逃げはほとんどのケースが泣き寝入りになってしまうのです。
納得いかない方は法律のプロに相談するのもありです。
交通事故関係のトラブルで法のプロに相談したい方は日本法規情報へ。
泣き寝入りになリがちな当て逃げ対策としてできること
当て逃げに遭うとかなりの確率で泣き寝入りになってしまいます。
しかし事前に対策しておくことで泣き寝入りせずに済むことあります。
そこで当て逃げ対策としてできることを4つ紹介します。
1. ドライブレコーダーをつける
当て逃げ対策としてもっとも有効なのはドライブレコーダーです。
当て逃げしてる車のナンバーや運転手がばっちりドライブレコーダーに映っていれば証拠になるので高確率で犯人を捕まえることができます。
元々ドライブレコーダーは運転中のみ有効なものが多かったですが、最近は駐車監視機能が付いているものが増えています。
にこまでハッキリ映っていれば確実に犯人を割り出せそうですね。
2. 当て逃げされやすい駐車場所を避ける
次にそもそも当て逃げされにくくするための対策として、当て逃げされやすい駐車場所を避ける方法があります。
どんな場所が当て逃げされやすく、どんな場所ならされにくいかを挙げます。
当て逃げされやすい場所
- 車の通路側に近い隅
- 出入り口付近
- 枠にきちんと止まってない車の隣
- キズや凹みが多い車の隣
- 明らかに子供を乗せていそうな車の隣
- RV車の隣
- 紅葉マークや初心者マークの隣
当て逃げされにくい場所
出入り口から遠く、周辺に停めてる車が少ない場所
駐車場の壁側
枠内にキレイに停めてある車の隣
高級車の隣
3. 当て逃げやいたずらに遭いやすい車での通勤は避ける
高級車や外車は貧乏な人からの嫉妬心を買いやすいです。
そのため、高級車や外車を駐車場に停めていると当て逃げ、というよりいたずらに遭いやすいです。
また高級車や外車は修理代がかなり高いので犯人も証拠を残さないようにうまくやってくる可能性が高いです。
そのため、高級車や外車を使う人は通勤に使うのは避けるか、ドライブレコーダーをばっちり設置して万が一いたずらされても犯人を捕まえられるように対策しておくといいでしょう。
4. 一般車両保険に入っておく
当て逃げは程度によって修理費にかなりの差が出ます。
コツンとぶつけた程度の当て逃げなら修理代は10万以内に収まるのでまだいいのですが、かなりがっつりぶつけられて修理代が30万を超えるケースや廃車になってしまうケースもあります。
こういうケースですら犯人が見つかって当て逃げを自白しないと泣き寝入りになってしまいます。
自分は何も悪くないのに、車を傷つけられて修理代数十万とか、正直笑えないですよね。
これでもし車両保険が使えず修理代自腹なんてことになったら最悪です。
何もしてないのにマイナス30万とか、廃車なら新車を買う費用でそれ以上かかります。
しかし一般車両保険に入っておけば当て逃げの修理費用は全額補償されます。
一度当て逃げに遭ったなら二度目も全然ありえます。
いざというときのために、当て逃げの修理費用の補償がつく車両保険に入っておいた方がいいでしょう。
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まとめ
以上、当て逃げされたときの対処法や当て逃げ対策について解説してきました。
正直現状の法律(2018年)だと当て逃げはあまりにも被害者に不利、加害者に有利にできています。
そのため、当て逃げの被害者は自分の身は自分で守らないといけないのが現実です。
すでに当て逃げにあって泣き寝入りせざるを得ない状況の方はこれを教訓にして自分でしっかり対策しておきましょう。
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