「やばい!電気ストーブをつけっぱなしで出かけてしまった・・・。大丈夫かな?」
「寝るとき電気ストーブだったらつけっぱなしでも大丈夫だよね・・・?」

電気ストーブをつけっぱなしにしたときに火事になる可能性ってあるんでしょうか?

電気なら安全そうな気がしますが・・・。

実は電気ストーブは石油ストーブ以上に危険かもしれません。

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やべくんやべくん

やばい! 電気ストーブつけっぱなしのまま出勤しちゃったかも・・・

やべ老師やべ老師

マジか。それはやばいかもね。

やべくんやべくん

うん。でもまさか火事にはならないよね? 電気ストーブだし。

やべ老師やべ老師

いや。そうとは限らないよ?

やべくんやべくん

えー?嘘? だって電気じゃん。

やべ老師やべ老師

うん。でも電気コンロだって電気だし、オーブントースターだって電気だよ。

やべくんやべくん

うーんと。えーと・・・。よくわかんないよ!

やべ老師やべ老師

わかった、わかった。順を追って説明するね。
それでは今回はストーブをつけっぱなしにしたときに火事になる可能性についてお伝えしたいと思います。

電気ストーブつけっぱなしで火事になる可能性は?

火事

これが実はありまくりです。

電気なんだから火事になるはずないじゃんって普通思いますよね?

しかし実態は・・・

平成21年~25年に東京消防庁管内で発生したストーブが原因の火事

674件中491件

が電気ストーブによるもの。

電気ストーブが原因の火事の割合はなんと73 % !

対して石油ストーブが原因の火事は129件で19%

ほとんどの人はストーブで火事といえば石油ストーブを思い浮かべると思いますが、実態は違いました。

電気ストーブはめちゃめちゃ火事を起こしやすい危険な代物なんですね・・・。

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電気ストーブが家事を引き起こす理由

なぜ

まず電気ストーブは火を使わないのになぜ火事を起こすのか、が謎ですよね。

電気ストーブだから温める仕組みは金属線に電気を流して熱してるわけです。

どこにも火は使ってません。

じゃあなぜ火事になるか?

それはたとえ火は使ってなくても電気ストーブの表面温度や、電気ストーブ近くに置いてあるものの温度が非常に高くなるからです。

どれくらい高くなるかって?

これは調べてくれた団体があります!

東京都生活文化局消費生活部さんです。

電気ストーブに布団を近づけて布団の表面温度を測り、どれくらいの距離で何分くらい置くと火事の危険があるのか、という実験を行いました。

その結果・・・

電気ストーブと布団の距離5cmの場合

3分後に200℃
14分後に500℃で発煙

電気ストーブと布団の距離10cmの場合

4分30秒で200℃突破
その後230℃前後で安定(布団表面は焦げて変色した。)

電気ストーブと布団の距離30cmの場合

5分後に100℃突破
その後120℃前後で安定

電気ストーブと布団の距離50cmの場合

20分後に70℃突破
その後75℃前後で安定

この結果を見るに、5cmは完全アウトですね。

10cmでも長時間200℃以上で温めたらかなり危険そう。

30cm離れても100℃超えちゃうので危ないですね。

ってことで安全のためには電気ストーブと布団の距離は最低でも50cmは離す必要がありそうです。

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実際に電気ストーブつけっぱなしで火事になった事例

寝相が悪い

では実際に電気ストーブが原因で火事になった事例を見て見ましょう。

調査によると、電気ストーブが原因の火事のほとんどは就寝中に可燃物がストーブに接触したことによって起きているようです。

というと9割型布団ですね。

寝ている間に布団を蹴飛すなどして布団がストーブに接触し、接触した布団の温度が高温になって発火するパターンです。

この他にも電気ストーブの上に洗濯物を置いて乾かしてたら温まりすぎて発火し、火事になるケースもあります。

これは一人暮らしを始めたばかりの学生などがやりがちなことですが、かなり危険な行為なのでやめましょう。

また、たまにあるのが地震などでストーブの上にかけてあったカレンダーやマフラーなどの可燃物がストーブの上に落下し、火事になるパターンです。

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電気ストーブによる火事を防ぐには?

point

ではどうすればこうした電気ストーブによる火災が起こることを防げるでしょうか?

対策を考えて見ました。

1. 電気ストーブ周辺に燃えるものを絶対置かない

一番単純で効果がある対策はこれでしょう。

この記事を読んで電気ストーブの危険性がわかったあなたなら言われなくてもやると思いますが、電気ストーブ周辺50cm以内に燃える可能性のあるものを置かないようにしましょう。

地震などで動く可能性も考えると1mは離した方が確実です。

特に寝るときは要注意!

布団が動いたときに電気ストーブの周囲50cm圏内に絶対入らないような場所に起きましょう。

2. 洗濯物を干す用途では使わない

NO

この記事を読んだ人ならやらないと思いますが洗濯物を干すために電気ストーブの上に置くという行為は今すぐやめましょう。

布団の実験では5cm離した場合でも14分で500℃に到達してます。

接触していればさらに早く500℃を超え、あっという間に発火するはずです。

本当に危険なのでやめましよう。

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3. 夜寝るときは電気ストーブを使わない

エアコン

次にそもそも寝るときに電気ストーブを使わなければいいのです。

エアコンはありませんか?

おそらくほとんど家庭にエアコンはあると思います。

で、エアコンと電気ストーブの併用、もしくは電気代節約のために電気ストーブのみの使用をしている感じでしょうか?

でしたら寝るときはエアコンのみの使用に切り替えましょう。

実はエアコンってかなり優秀です。

確かにエアコンを24時間つけっぱなしとかにするとかなりの電気代にはなりますが、エアコンなら100%タイマー機能付いてますよね?

エアコンの電気代は1時間あたり約4円。
3時間タイマーで12円です。

対して電気ストーブの電気代は1000wのもので1時間あたり約20円
3時間タイマーで60円です。

弱で使うと400-500Wなのでこの半分程度です。

つまり電気ストーブは強を使えばエアコンの5倍、弱でも2.5倍も電気代が高いんです。

節約のためにエアコン代わりに電気ストーブを使おうというのは完全に逆効果ですね。

エアコンは古いものだと多少高くなるかもしれませんが新しいものほど省エネ性能が高くなり、電気代は安くなります。

もし今のエアコンの電気代が高いようなら最新のものに買い換えた方が長い目で見てかなりお得になりますよ。

最新のエアコンの電気代の安さなら最悪毎晩つけっぱなし=1日8時間つけっぱなしでもたったの30円程度=1月あたり1万以内で済みますからね。

こちら2017年3月発売のTOSHIBAのエアコン。10畳用工事費込みでこの価格は破格だと思います。

4. 外出時は必ず消し忘れがないか確認する癖をつける

チェック

寝るとき以外にも外出中に電気ストーブを消し忘れた結果、火事になるケースもあります。

仮にそのときはストーブ周辺に燃えるものがなくても、地震などで近くになにかが落ちる可能性もありますし・・・。

また、あまり長い時間つけっぱなしだとコンセントが発熱してコンセント周りのホコリから発火する危険性もあります。

というわけで外出時の電気ストーブの消し忘れ確認は必ずする癖をつけましょう。

まとめ

以上説明してきた電気ストーブが火事を起こす可能性についてまとめると

  • 電気ストーブはストーブによる火災事故の原因の73%を占め、石油ストーブ以上に危険なもの
  • 電気ストーブによる火事は布団や洗濯物など接触したものや、近くに置いたものが高温になることにより発火して起こる
  • 電気ストーブと5cmの距離に置いた布団は14分で表面温度500℃に到達して発煙する
  • 電気ストーブによる火災のほとんどは就寝中に動かした布団が接触することで起こる。他にも洗濯物をストーブの上で乾かそうとして起こる

電気ストーブによる火事を防ぐためには

  • 電気ストーブ周りにものを置かないこと
  • 電気ストーブで洗濯物を乾かさないこと
  • 夜寝るときは電気ストーブではなくエアコンを使うこと
  • 外出するときは必ず消し忘れを確認すること

安全そうに見えて実は危険な電気ストーブ。

みなさんも気をつけてくださいね。

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