海水浴に行った人で一番多い被害がクラゲによる刺傷です。
クラゲは20~30℃の海水に多く発生するため、夏、特にお盆過ぎくらいに活動が活発になり、人を刺します。
刺されるとめっちゃ痛いのでクラゲを舐めてはいけません。
今回はクラゲに刺されたときの症状と対処法、刺されないための対策についてまとめました。
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いたっ!
いてぇえええええええええええええええええええ!!
やべくんどうした??
クラゲに刺されたー!
大丈夫?
やばい!マジで痛い!
だろうね。
クラゲやばい!マジやばい!
よし、対処法を教えよう。
というわけで今回はクラゲに刺されたときの対処法を解説します!
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クラゲに刺されたときの症状
クラゲに刺されるとピリっと電気ショックを受けたかのような鋭い痛みがあります。
そして刺された箇所はミミズ腫れになったり、水泡ができたり、赤く腫れたりします。
刺された傷跡はなかなかえぐいです。
クラゲに刺された傷跡
Youtubeにアップされたクラゲに刺された人の動画です。
えぐいので閲覧注意です。
ミミズ腫れのような腫れ方をしたら大体クラゲが原因です。
顔や性器を刺されるとやばい
顔を刺された場合は脳に近いので毒が回るとやばいです。
性器を刺された場合、皮膚が他の部分と比べて弱いのでかなり痛いです。
また、刺された箇所がかなり広範囲に渡ってる場合もやばいです。
これらのケースではすぐに病院に行って処置を受ける必要があります。
アナフィラキシーショックの可能性も
アナフィラキシーショックというのを聞いたことはありますか?
スズメバチに刺されると死ぬってやつです。
アナフィラキシーショックは強い毒を食らったときに発症しやすく、発症するとめまいや吐き気、呼吸困難などの重い症状があり、最悪死に至る危険性のある恐ろしい症状です。
クラゲの中でも特に毒性の強いカツオノエボシなどに刺されるとアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。
万が一アナフィラキシーショックの兆候が見られたらすぐにライフセーパーに助けを求め、救急車を呼んでもらってください。
アナフィラキシーショックの症状
- めまい
- 吐き気
- 頭痛
- 下痢
- 呼吸困難
- 痙攣
- 全身じんましん
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クラゲに刺されたときの対処法
では本題であるクラゲに刺されたときの対処法を解説します。
1. まず海から上がる
クラゲに刺されたらまず海から上がってください。
大丈夫だからといって海に留まると毒が回ってショック症状を起こし、溺れる、と言う二次災害に発展してしまう恐れがあります。
痛みが軽い場合でもクラゲの毒は動いてるうちに徐々に体内に注入されていくので後から症状がひどくなることも多いです。
刺されたことに気づいたらすぐに海から上がりましょう。
2. 針を取り除く
クラゲに刺されたときの応急処置として、まず最初にやるべきなのは毒針を取り除くこと。
クラゲは触手に刺胞(しほう)と呼ばれるカプセル状の細胞があります。
この刺胞の中に毒針が仕込まれており、刺激を受けたり、何かに触れると毒針を発射する仕組みになっています。
クラゲに刺された時点ですでに毒針は皮膚に刺さってるのですが、まだ毒針発射前の刺胞も残ってる場合があります。
放つておくとそこに触れた刺激などでまだ発射前の毒針を発射させてしまい、症状が悪化する危険があります。
だからまず発射前の毒針を取り除いてやる必要があります。
ここで注意点があります。
注意点1. 素手で触らない
また、例えば左腕を刺されたときにそこを右手でかきむしったりすると右手に毒針が刺さって右手まで刺されたしまうことにもなりかねません。
そのため、毒針は素手で取り除くのではなく、必ず手袋やピニール袋越しに触れるようにして、刺胞に刺激を与えないように慎重に取り除いてください。
注意点2. こすってはいけない
傷口をタオルなどでこすって毒針を取り除こうとする人もいるかもしれませんがこれはNG。
こすって刺激を与えることで毒針が発射されてしまいます。
注意点3. 毒針は目に見えない
クラゲの毒針も刺胞も大きさは0.1mm以下。
肉眼では見えません。
皮膚表面を見て何も見えない場合は取り除こうと思っても無理なので諦めて3の傷口を洗う手順に進んでください。
しかしクラゲの触手の一部が皮膚に絡みついてる場合もあり、触手は目に見えるくらいの大きさなので、触手が残ってるときは上記の方法で取り除いてください。
もしライフセーバーがいればやってもらうといいでしょう。
ライフセーバーは訓練を受けていてクラゲに刺されたときの処置方法を熟知しています。
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沖縄のハブクラゲには酢が有効
沖縄の海に多く発生するハブクラゲの毒針は酢をかけると無毒化できます。
ライフセーバーを呼ぼう
沖縄のビーチならライフセーバーが酢を常備してるところが多いです。
ライフセーバーを呼んで対処してもらってください。
3. 傷口を海水で洗う
毒針を取り除いたあとは傷口を洗い,皮膚の表面についた毒液を洗い流します。
このときは海水で 先うようにしてください。
注意点 真水で洗ってはいけない
真水は海水と比べて浸透圧に差があるため、真水をかけるとそれが刺激になって刺胞から毒針が発射されてしまう危険性があります。
100%剌胞を取り除けているのであれば真水で洗っても平気ですが、基本は海水で洗いましょう。
もちろん水道水もNGです。
4. 傷口をお湯で温める
傷口に45℃くらいのお湯を数十秒かけて温めてください。
クラゲの毒はタンパク質ですが、タンパク質は熱に弱いのでお湯で温めると壊れて毒を無効化できます。
しかしお風呂のお湯程度の温度だと逆に毒の回りを活性化してしまうため、45℃前後の熱いお湯を使うことがポイントです。
ただし、逆に熱すぎると低温やけどの原因になるので、ギリギリ耐えられる程度の温度がちょうどよく、その目安が45℃です。
もし患部をお湯で温めただけで痛みがなくなればそれ以上の処置は必要ありません。
ただし、傷口がすでに赤く腫れ上がってるような場合は温めるのはやめた方がいいです。
その場合は冷やす処置をしてください。
クラゲに刺されると傷口が腫れあがるまでが短いので、温める処置をするなら刺されたあとすぐに行った方がいいです。
5. 痛みや痒みがひどい場合は病院推奨
クラゲに刺されると痛みや痒みがひどいです。
また、傷口もミミズ腫れになり、跡が残る可能性もあります。
女性は特に傷口が残るのは困りますよね。
傷跡をキレイになくすためには病院に行って適切な薬を処方してもらうのが最善策です。
病院が嫌なら市販薬
もし病院にどうしても行きたくない、または行く時間が取れない場合は市販薬で対処するしかありません。
クラゲに刺された痛みと痒みを止めるにはステロイド薬や、抗ヒスタミン剤が有効です。
クラゲ刺されに効く市販薬としてはムヒアルファEXがオススメです。
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ムヒといえば虫刺され用の薬ですが、痒みと炎症を抑える薬なのでクラゲ刺されにも効きます。
刺された跡を残さないために
クラゲに刺されると傷跡がなかなかにえぐいことになることは冒頭で述べました。
その傷跡は普通は治ります。
が、処置が遅れたり、掻きむしってしまったりすると、跡が残る可能性があります。
かゆくてもできる限りかかないように、また刺された後はなるべく早めに処置をするようにして傷跡が残ることを防ぎましょう。
日本にいる危険なクラゲの種類
クラゲの中には非常に毒性の強い種類がいます。
そういうクラゲに刺されると数時間動けないレベルの強烈な痛みがあります。
日本国内に生息する毒性の強いクラゲの種類を確認しておきましょう。
国内で見られる毒性の強いクラゲの種類
- ハブクラゲ
- カツオノエボシ
- アンドンクラゲ
- ヒクラゲ
ハブクラゲ
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%96%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B2
沖縄全域に生息する国内で毒性がもっとも強い超危険なクラゲです。
数も多く、日本でクラゲに刺された人の半数以上はハブクラゲによるもので死亡者も出ています。
半透明なカサに白い触手がたくさんあるのが特徴ですが、カサが半透明なために見つけづらいです。。
大きさはカサが10~20cmくらい、触手が長いと150㎝くらいになります。
こんな感じで透明なので見つけにくいです。
ちなみに発見したらこの動画の人みたいに捕まえるのは危険なのでその場所から離れて遊びましょう。
カツオノエボシ
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%84%E3%82%AA%E3%83%8E%E3%82%A8%E3%83%9C%E3%82%B7
カツオノエボシは紫がかった透明なビニール袋のような傘に青い触手が特徴的なクラゲです。
太平洋沿岸に生息し、カサの見た目が鳥帽子に似ていてカツオの時期に見られることからカツオノエボシと名付けられています。
これは見た目からして危険そうなクラゲですが、実際かなり毒性の強いクラゲで人の死亡例もあります。
スズメバチと同じように2回刺されるとアナフィラキシーショックの危険があります。
また他のクラゲでは刺された箇所にお酢をかけるのが有効ですが、カツオノエボシに刺された場合、酢をかけるとその刺激で余計に毒が出てしまい、逆効果となるので注意が必要です。
大きさはカサが10㎝程度、触手が30~50㎝程度です。
アンドンクラゲ
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B2
ハブクラゲに似た種類のクラゲで日本全国の海に出没します。
ハブクラゲと似ていて半透明ですが、小さめで触手も少ないのが特徴です。
お盆の時期によく発生し、刺されると電気が走ったような痛みが出ることから電気クラゲと呼ばれています。
大きさはカサが2cmくらい、触手が20㎝くらいです。
小さくて見つけにくいのでやっかいです。
ヒクラゲ
出典:https://blogs.yahoo.co.jp/kitasatoseitai/64642855.html
ヒクラゲは生息し、秋から冬にかけて現れるクラゲです。
刺されると火傷したような痛みがあることからヒクラゲと名付けられています。
見た目は半透明なカサに少なめの触手でアンドンクラゲと似ていますが、大型です。
大きさはカサが10~30㎝くらい、触手は大きいもので最大1mにもなります。
クラゲはなぜ人を刺すのか?
不思議だと思いませんか?
人はクラゲに危害を与えるわけではないし、クラゲにとって人間は餌にもなりません。
なのに人を刺してきます。
そもそもクラゲが毒針を発射する理由。
それは餌を捕まえるためです。
また、クラゲは毒針を狙って発射するわけでもありません。
クラゲの触手に触れたものに対して反射的に毒針が発射される仕組みになっているだけです。
つまり、クラゲが人を刺すのは、たまたま人間がクラゲの触手に触れてしまった場合、ということになります。
そのため、クラゲに刺されないためには、クラゲに近づかないようにするしかありません。
ただし、クラゲに近づいても刺されないようにするためのクラゲ対策グッズを使うことで、刺されにくくすることはできます。
クラゲに刺されないための対策
最後にクラゲに刺されないための対策を紹介しておきます。
セーフシーを塗る
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セーフシーは肌に塗ることでクラゲに刺されにくくなるローションです。
仕組みは、クラゲと一緒に暮らしているイソギンチャクの一種、クマノミの粘液を利用することで、クラゲが近づいてもこちらを仲間だと認識し、刺されなくなる、というものです。
ただし、刺されにくくなるだけで触れば刺されることはあります。
が、仮に刺されたとしてもこれを塗っていれば毒を注入されずに済むのであまり痛くならずに済みます。
セーフシーは世界各国でクラゲ対策として使われているクラゲ対策の王道です。
日焼け止めでもあるので、便利です。
まとめ
以上、クラゲに刺されたときの対処法について解説してきました。
クラゲは水族館などで見る分には見た目がキレイだし、あまり怖いものには思えません。
しかし刺されるとめちゃめちゃ痛く、実はかなりの危険生物です。
すでに刺されてしまった人は仕方ありませんが、これから海に行くときはクラゲ対策をしっかりしていきましょう。
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