バッテリー上がりを直したあと、またすぐにバッテリーが上がってしまった。
そして2回もJAFを呼ぶハメに!
こうなる人は意外と多くいます。
これはバッテリー上がりの直し方の知識がないのが原因です。
今回はバッテリー上がりを直したあとにすべきことについて解説します。
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カチャ
あれ?
カチャ
・・・
・・・うそでしょ!?
どうしたのやべくん?
昨日バッテリー上がって直したんだけどまた上がったみたい・・・。
ちゃんと充電したの?
充電?
あー。バッテリー上がりを直したらちゃんと充電しないとダメなんだよ。
マジですか?
マジです。
うそー! またJAF呼ばなきゃ・・・。
ドンマイ。
というわけで今回はバッテリー上がりを直したらまた上がる原因や復旧後の充電の仕方を紹介します!
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バッテリー上がりを直したらまたバッテリーが上がる原因
バッテリー上がりを直したにまたすぐにバッテリーが上がってしまう原因。。
これはずばりバッテリーの充電が切れたからです。
そもそもバッテリー上がりを直した方法が他の車からブースターケーブルで電気をもらって充電するジャンピングスタートの場合、それはただの応急処置に過ぎません。
ジャンピングスタートはあくまでバッテリーが上がってエンジンがかからなくなってしまった車のエンジンを無理やりかけるための応急処置なのです。
それだけだとバッテリーが十分に充電されてる訳ではないためその後
- バッテリーを充電する
- 新しいバッテリーに交換する
という行為をしなければまたすぐにエンジンがかからなくなってしまいます。
ではどうすればそうならずに済むのでしょうか?
その具体的な手順を解説したいと思います。
バッテリー上がりを復旧したあとにすべきこと
バッテリーが上がりをブースターケーブル等で直した場合、まずすぐにエンジンを切ってはいけません。
電気をもらってエンジンがかかった状態でそのまま走行するとバッテリーが充電されます。
つまりバッテリー上がりを直した後は一定以上の時間車を走行させてバッテリーを充電してからエンジンを切る必要があるのです。
最低1時間以上は走行させた方がいいでしょう。
ここでバッテリーの仕組みについておさらいしておきましょう。
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今さら聞けない車のバッテリーの仕組み
学校で習ったのを覚えていない人もいると思うので車のバッテリーの仕組みを説明しておきます。
車のバッテリーはニッケル水素やリチウムイオン電池、鉛電池などでできています。
この電池ですが、電気を蓄えることができます。
そして車がエンジンをかけて走るとモーターが回りますが、このモーターが発電機としても機能します。
それにより、電池に電気が溜まり、充電されることで車のライトやラジオなどが使えるようになる仕組みです。
バッテリーが上がるとはどういう状態か?
バッテリーが上がるというのはこの電気を蓄えている電池の電気がなくなってしまったということです。
こうなるとライトや車内電気がつかないだけでなく、エンジンもかかりません。
エンジンをかけるときにも電気が使われているので。
で、バッテリー上がりを直すために外部から電気を補給した場合、車のバッテリー(=電池)に電気が充電されます。
この救援車による充電は1、2分やっただけでエンジンがかかります。
それは充電されてることにもよりますが、ケーブルを通して救援車の電気がバッテリーの上がった車に流れているから、というのもあります。
バッテリー上がりを直した後またすぐにバッテリー上がりを起こす理由
上記のジャンピングスタートでたった1、2分充電しただけの電気はそんなに多くはありません。
ここで知識のない人はバッテリー上がりを直してエンジンがかかったあとすぐにエンジンを切ってしまうかもしれません。
そしてその車のエンジンをもう一度かけようとするとまずかかりません。
これはなぜかというと
車のエンジンをかけるのに必要な電気エネルギー>車のエンジンがかかった状態を維持するのに必要なエネルギー
だからです。
救援車のジャンピングスタートでは、この大きなエネルギーが必要なエンジンをかける部分を救援車の力でやってもらった状態です。
その後エンジンのかかった状態を維持することはできますが、一度切れたエンジンをかけ直すほどのエネルギーはありません。
一度切れた車のエンジンをかけ直せるだけのエネルギーはバッテリーを1時間以上充電しないと得られません。
そのため、バッテリー上がりを直した後は最低1時間、できれば2~3時間走行してバッテリーを充電してあげる必要があるのです。
それもできれば昼間、あまりラジオやランプなどで電気を使わずにモーターだけ動かすと充電効率がいいです。
これをやらずにエンジンを切ってしまった、またはやったとしても30分程度で終わらせてしまった場合、次にエンジンをかけたときにかからないことがあります。
それでJAFを2度も呼ぶことになる人が一定数いるのです。
実際JAFなどに修理してもらった場合も「このまま最低1時間は走行してください」と作業員に言われるはずですけどね。
ただし、バッテリーに寿命がきている場合、充電してもエンジンが再びかからない可能性もあります。
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バッテリーが寿命かどうかはバッテリーが上がりの原因による
バッテリーが寿命かどうかはバッテリーが上がった原因からほぼわかります。
バッテリー上がりの原因
- ヘッドライトつけっぱなし
- 室内灯つけっぱなし
- エアコンやオーディオを使いまくった
- エアコンをつけたまま車中泊した
- 渋滞を走った
- しばらく車に乗ってなかった
バッテリー上がりの一番よくある原因は一度に電気を使いすぎてバッテリーの電気がなくなってしまうことです。
ライトの消し忘れによる付けっ放しが多いですね。
他にもエアコンをガンガン効かせていたり、エアコンをつけたまま車中泊したりすると電気の使いすぎによるバッテリー上がりが起こり得ます。
ちなみに車がもっとも電力を多く使うのはエアコン、2番目に使うのはライトです。
だからエアコンとライトのつけっぱなしはバッテリー上がりの原因の筆頭に上げられるのです。
それ以外にも、渋滞中など、モーターがあまり回ってない=バッテリーの充電がされない状態でエアコンなどで電気を使ってしまうと、バッテリー上がりが起こりやすくなります。
バッテリーの仕組みのところで説明したように、車は走らなければバッテリーの充電ができません。
だから止まってる状態や、渋滞でほとんど動いてない状態だとバッテリーの充電がほとんどされません。
この状態で電気をたくさん使ってしまうとバッテリーに蓄えられた電気を全て使い切ってしまい、バッテリーが上がります。
ライトの消し忘れでバッテリーが上がることが多いのもこれが原因ですね。
また、長期間車に乗ってなかったり、冬で車が冷え切った状態でエンジンをかけようとするとエンジンがかからなかったりします。
車に長期間乗らないとバッテリーが自然放電により電力を失い上がることがありますが、これは携帯の電池の自然放電と同じです。
以上のようななんらかの原因によりバッテリーが上がったケースであれば、一度復活すればまだバッテリーは使える可能性が高いです。
上がってしまったバッテリーを直した後は1時間以上しっかり走行して充電すればまだまだ使えるでしょう。
しかしそうでないケースもあります。
バッテリーに寿命がきた状態とは?
それがバッテリーに寿命がきたときです。
特に原因がわからないバッテリーが上がり=寿命と考えていいです。
実は車のバッテリーの寿命というのは意外に短く、一般的な目安は2~3年と罥われています。
そのため、特に何もしなくても急にバッテリーが上がってしまったり、ある朝いきなりエンジンがかからなくなったと思ったらバッテリーが上がってた、ということが起こりうるのです。
このように、特に原因が思い当たらないバッテリー上がりは寿命ということです。
その場合はバッテリーの交換が必要です。
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バッテリー上がりを直した後に効率よく充電するコツ
次にバッテリー上がりを直したバッテリーの充電を効率よく行うコツを紹介します。
基本的にはバッテリー上がりを直してもらってエンジンがかかってから2~3時間走るのがいいとされています。
しかし2~3時間は長いですよね?
この時間を少しでも短縮する方法を紹介します。
1. 昼間に走る
昼間はライトがいりません。
車の電気をたくさん使うライトを使わなくて済むということは、それだけ多くの電気エネルギーを充電に回せるということです。
ただし、これはバッテリーを直してもらった時間帯によっては不可能です。
夜に直してもらった場合はそのときは1時間だけ走ってとりあえずギリギリエンジンかけれるレベルまで充電し、その翌日以降に本格的に充電させるためになるべく昼間に走るようにするといいでしょう。
2. 電気は極力使わずに走った方が充電効率がいい
次にエアコンとラジオも同じ理由で、つけずに走った方が充電効率がいいです。
それもあってできればエアコン使わなくても平気な時間帯に走った方がいいですね。
もしくは自分が服を着込んだり脱いだりして我慢するか。
要はなるべく車の電気を使わずに走行だけすると充電の効率が良くなるということですね。
3. ガソリンスタンドやディーラーで充電してもらう
ガソリンスタンドやディーラーにはバッテリー急速充電器というものがあります。
これを使うことで短時間でバッテリーを充電できます。
大体30分程度で充電できます。
ただし費用として1000~2000円程度かかりますし、急速充電はバッテリーに負担をかけるのでどうしてもすぐに充電する必要がある人だけ利用するといいでしょう。
4. 上がった直後はエンジンをつけたり消したりは避ける
バッテリーが上がった直後は充電すると思いますが、充電があまりされてない状態でエンジンをつけたり切ったりを短い頻度で繰り返すとまた上がってしまう可能性が高くなります。
なぜならエンジンをかけるときに大量の電気を使うため、パッテリーの充電が少ないときに頻繁にエンジンをかけると電気がなくなってしまうからです。
そのため、バッテリー上がりの後充電を1時間した程度の場合は、5分や10分走らせて停め、またエンジンをかける、という行為は良くありません。
バッテリー上がり直後はなるべくエンジンをかけたら長時間走ることを意識し、ある程度走行するまでは短いスパンでのエンジンのオンオフを避けましょう。
アイドリングだけでは充電できない
走行させるのがめんどくさいからというのと、知識がないためにアイドリングだけで充電させようとする人もいます。
でもアイドリングだけで車の充電はされません。
なぜならモーターが回ることで初めて充電されるので。
アイドリングではモーターは回らないのでプラマイゼロで充電はできません。
充電させたければ必ず走行しましょう。
バッテリー上がりを起こさないための対策
最後にバッテリー上がりをよく起こしてしまう人向けに対策を紹介します。
1. ライトつけっぱなしというケアレスミスをしない
バッテリー上がりの原因で一番多いのはライトの付けっ放しです。
これを避ければバッテリーが上がる確率を大幅に減らせるでしょう。
車初心者なら誰でもやってしまうライトのつけっぱなしですが、一度痛い目を見た人は気をつけると思います。
問題は気をつけて直るかどうかです。
単純に赤信号で停まるのと同じように車を停めたらライトを消したか確認する癖をつければ直るでしょう。
2. なるべくチョイ乗りをしない
1~5分程度のチョイ乗りはバッテリーに負担をかけます。
短期間でエンジンの始動·停止を繰り返すと
使用される電気の量>充電される電気の量
となってしまうからです。
なので近距離のときはなるべく徒歩や自転車を利用し、車を使わないようにした方がバッテリーに優しいです。
とはいえ、車は便利なのでチョイ乗りに使いたい人はバッテリー交換頻度が高くなることを覚悟の上で行うといいでしょう。
またそういう人は多少値が張ってもなるべく性能のいいバッテリーを買った方が経済的になるでしょう。
3. 渋滞にあった後はなるべく充電のために長時間走行する
次に意外とバッテリーが上がりやすいのが渋滞の後です。
渋滞を走ってるときにエアコンをつけてる場合なんかは、完全に消費電力>充電される電力になるのでバッテリーの電気を消耗しています。
だから渋滞を走った翌日などにバッテリーが上がりやすくなります。
これを防ぐにはどうすればいいかというと
- まず渋滞を抜けた後にある程度走ってバッテリーを充電すること
- 次に渋滞後に頻繁にエンジンのオンオフを避けること
これを意識するだけで渋滞後にバッテリーが上がることはなくなるでしょう。
渋滞自体は不可抗力で巻き込まれてしまうものなので仕方ないですが、その後ちょこっとでもバッテリーを充電させること、バッテリーを消耗させないことを意識しましょう。
4. 停車しながらの長時間ライトやエアコン、音楽つけっぱなしは避ける
最後に車を停車したままでの長時間のライトやエアコン、音楽つけっぱなしは避けましょう。
このような充電ができない状態で電気だけ使う行為はバッテリーを消耗することとなります。
車はあくまで運転に使うものであり、電気を使って生活のために使うものとして作られてるわけではないということです。
まぁ最近はシガーソケットでスマホの充電もできて便利なのはわかりますけどね。
電気自動車ならいくら電気を使っても問題ないので車の中で生活したい人は電気自動車の方が合ってるかもしれません。
まとめ
以上、バッテリー上がりを直したらまた上がるのはなぜなのか?
またどうすれば上がらないのかについて解説してきました。
これは運転初心者なら犯してしまいがちなミスですが、単純に知ってるか知らないかで解決する問題です。
「バッテリー上がりを直したら充電のために一定距離の走行が必要」
というのをしっかり覚えておきましょう。
あとはバッテリー上がりは恥ずかしいのでもう起こさないように気をつけてくださいね。
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