電気あんかは湯たんぽよりも簡単に使えて便利です。
電気を使っている電気あんかは安全なイメージがありますが、つけっぱなしで寝たり、外出したりすると火事になる可能性はあるのでしょうか?
また寝てるときにつけっぱなしにすると低温やけどを起こす可能性もあるらしいけどどうなんでしょうか?
今回は電気あんかをつけっぱなしにしたときに火事や低温やけどが起きる可能性についてまとめたいと思います。
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やばい! 電気あんかつけっぱなしだったかも?
今帰省中とか?
・・・うん。
いつ帰るの?
3日後。
うーん。それは危ないかもねー。
どうしよう。火事になっちゃう?
どうだろうねー。
というわけで今回は電気あんかつけっぱなしで火事になる可能性、低温やけどを起こす可能性について解説します。
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電気あんかつけっぱなしで火事になる可能性
まず火事になる可能性について。
電気あんかが原因で火事になった事例はいくつかあります。
電気あんかつけっぱなしで火事になった事例
事例1
すると布団や毛布から火が上がっていた。
すぐに水をかけて消火したため、大事には至らなかったが、男性は手を火傷した。
火事の原因は電気あんか。
具体的には電気あんかの電源コードの付け根の部分でコードの芯線が判断線したことによる発熱、ショート。
その電気あんかは業者が社告を行い、回収を呼びかけている商品だった。
事例2
この女性は電気あんかを収納する際にコードを本体に巻き付けてしまっていたため、コードがねじれることで負担がかかっていた。
それが原因で断線してショートしたと思われる。
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電気あんかの電源コードに負担をかけると火事になる危険性がある
以上の事例から、電気あんかで火事になる可能性があることがわかります。
その具体的な原因はコードに負担がかかって断線、または判断線することによるショート。
ショートが起きると過電流が流れるため、発火してしまうのです。
電気あんかの電源コードはコードの接合部分など、簡単には断線しないような構造になってるはずですが、使っていくうち傷むことで断線する可能性があります。
その結果として火事になる可能性があるのです。
電気あんかをつけっぱなしで外出してしまった場合
たとえば電気あんかを弱でつけっぱなしにしたまま出かけてしまい、帰るのが3日後、というケースはどうでしょうか?
この場合、火事になる可能性はかなり低いです。
ほとんどの電気あんか(安物は別)にはサーモスタットがついており、高温になりすぎると自動でヒューズ(電源が切れる)が落ちる仕組みになっています。
なので電源コードが傷んでたとかでない限りは長時間つけたまま放置しても火事になることは考えにくいです。
電気あんかつけっぱなしで火事になるとしたら
- 電源コードが傷んでいた場合
- 犬や猫が留守番していてコードを引っ掻いたりかじったりした場合
くらいだと思います。
もし心配な人はアパートであれば大家さんか管理会社に連絡すれば合鍵で入って止めてもらうことはできるので検討しましょう。
一軒家なら消防署に問い合わせるしかないですね。
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電気あんかを安全に使う方法
電気あんかで火事を起こさないためにはどうすればいいのでしょうか?
気をつけるべきことを挙げてみます。
- 電源コードを収納する際はコードを本体に巻き付けない
- 電気あんかの電源コードを引っ張らない・折り曲げない
- 電源コードを束ねた状態で使用しない
- 犬や猫がいる場合は引っ掛いたり噛んだりできないように工夫する
- 電源コードを家具で踏んだりドアで挟んだりしない
特に寝るときに使う場合に、無意識にコードを引っ張ったりしないよう注意する必要があります。
また、意外と使用してないときに負担をかけてしまってる例もあるので使い方を見直しましょう。
電源コードはそんなに簡単には断線しませんが何度もやって劣化してると危険です。
なんか焦げ臭いにおいがするなとか、コードが発熱する気がするとか、コードが少しでも傷んできたなと思ったら買い替えることを検討しましょう。
実際メーカーも5、6年で交換することを推奨してます。
電気あんかはそんなに高いものではないですからね。
もし買うなら自動で電源を切れるタイマー付きがおすすめです。
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また、電源コードから火事が起きる可能性は電気あんか以外にもあります。
ドライヤーや電気こたつ、掃除機、電気毛布など。
それらの電化製品を使うときは以下のことに気を付けて家事を防ぎましょう。
- 電源コードを巻き付けたまま使わない
- 電源コードの上に重いものを乗せたり、ドアなどで挟まない
- 電源コードを抜くときはコードを引っ張るのではなく、根元を引っ張って抜く
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電気あんかつけっぱなしで低温やけどを起こす可能性
次に電気あんかをつけっぱなしで寝たとき低温やけどを起こす可能性について考えていきたいと思います。
そもそも低温やけどとは何か?
低温やけどとは、体温より少し高い程度の温度(44~50℃)のものい長時間触れることで起きる火傷のことです。
症状は通常の火傷とほぼ同じですが、自覚症状が弱く、火傷したことに気づくのが遅れ、結果通常の火傷より重症となってしまう危険性が高いです。
通常のやけどならすぐに熱いと感じて離すので皮膚表面が傷つく程度で済むことが多いです。
しかし低温やけどは熱くないために火傷に気づかず、皮膚の奥まで火傷が進行して最悪の場合、皮膚が壊死してしまいます。
壊死までいかずとも、水ぶくれなどを起こすことも多いです。
いずれにせよ低温やけどは通常の火傷と比べて皮膚の深くまで火傷が進行していることが多く、治りにくいのが特徴です。
低温やけどの原因は?
低温やけどの原因は皮膚に接触させて使うタイプの低温の製品である、電気あんか、電気毛布、湯たんぽ、使い捨てカイロなどです。
使い方を間違え、長時間同じ箇所を温め続けてしまうことが原因で起こります。
特に
乳幼児や高齢者は皮膚が弱いので低温やけどを起こすリスクが普通の人より大きくなります。
また糖尿病などで血行障害がある人も感覚が鈍くなっているため、リスクが大きくなります。
また健康な人でも酔ってたり疲れてる状態で寝る、睡眠薬を飲んで寝るなどすると普段より感覚が鈍くなってるため、電気あんかで低温やけどする危険性が高くなってしまいます。
実際に電気あんかで低温やけどを起こした人の事例
- 電気あんかの設定温度を中にして2~3時間就寝した結果、足首を低温やけどした
普段睡眠薬を飲んでる女性が電気あんかの上に足を乗せたまま熟睡してしまった結果、朝起きたら両足を低温やけどしていた
たった2~3時間就寝しただけの人が低温やけどを起こしています。
電気あんかって怖いですね。
低温やけどになるまでの時間
では同じ箇所を温め続けた場合に低温やけどを起こすまでの時間はどれくらいなんでしょうか?
調べてみました。
皮膚の表面温度 | 低温やけどまでの時間 |
---|---|
44℃ | 3~4時間 |
46℃ | 30分~1時間 |
50℃ | 2~3分 |
意外と短いですね。
特に44℃だとそれほど高温ではないので寝てる時に触りっぱなしになっていたりすると余裕で3時間超えてしまう可能性があります。
また電気あんかを足で挟んだり、電気あんかの上に足を乗せて布団と挟まれた状態にするなど、圧迫させるとこれよりも早い時間で低温やけどしてしまう危険性があります。
ちなみに電気あんかの表面温度は
中・・・約45℃
強・・・約60℃
つまり中以上だと低温やけどする危険性があります。
というわけで電気あんかつけっぱなしで寝ることで低温やけどになる可能性は大いにあることがわかりました。
低温やけどを防ぐにはどうすればいいのでしょうか?
電気あんかでの低温やけどを防ぐ方法
ではどうすれば電気あんかで低温やけどすることを防げるのか、まとめてみます。
- 電気あんかで布団を温めておき、寝るときは電気あんかを切る
- 寝るときに電気あんかをつけっぱなしで使用するときは弱にする
- どうしても長時間使いたいときは厚手のタオルにくるんで使用し、温める場所を適度に変える
- タイマー付きの電気あんかを使用する
基本的に寝るときは布団から出すのが一番ですね。
ただどうしても入れたまま寝たい場合は弱に設定する、厚手のタオルにくるんで使用し、温める場所をよく変えることが大切です。
またはタイマー付きの電気あんかを使用するのも手です。
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まとめ
以上まとめると
- 電気あんかをつけっぱなしにして火事が起きた事例はある
- 電気あんかをつけっぱなしにして低温やけどを起こした事例がある
電気あんかは使い方に気を付けなければ火事も低温やけども可能性として十分にあります。
火事も低温やけども後遺症が残ってしまう危険のあることなので充分に注意して使ってくださいね。
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