朝起きたら突然体に痛みが!
動くとものすごい激痛がかかって動けない。
これは典型的なぎっくり腰の症状です。
初めてなった人は「死ぬんじゃないか」とビビるレベルの痛みですし、焦って救急車を呼んでしまう人もいるようです。
動けないのでもちろん学校や会社にはいけませんし、トイレに行くことすら困難。
特に一人暮らしの人は助けてくれる人もいないため、かなり不安になると思います。
そこで今回は一人暮らしの人がぎっくり腰になったときの対処法を解説したいと思います。
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え?
ああああああいいいたたたたたた!!
やべくんどうした?
う、うごけない・・・。動くと激痛が・・・。
マジ?
うん。なにこれ体がマヒした?? もしかしてボク死ぬの?
死ぬかもね。
ひーー。おどかさないでよ。っていたたたたた!
ごめんうそ。それぎっくり腰だよ。
え? ぎっくり腰? ぎっくり腰ってこんなヤバいの?
うん。ぎっくり腰になったら動けないよ。
そうなのか。知らなかった。
って会社どうしよ!
休むしかないね。
というわけで今回は一人暮らしの人がぎっくり腰で動けなくなったときの対処法について解説します。
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一人暮らしの人がぎっくり腰になったらどうするか?
まずは一人暮らしでぎっくり腰になった人がその後どうすべきなのかを説明します。
1. 会社に休む連絡をする
ぎっくり腰になったら会社は休みます。
動けないので会社に行ける状態ではありません。
まずは会社に休む連絡をしましょう。
ただし、携帯を取りに行くのも無理な状態なら連絡が遅れても仕方ありません。
またぎっくり腰は会社に行けるくらいの状態に回復するまでに最低3日はかかることが多いです。
平均3日~1週間ですね。
それくらい休んでも大丈夫なのかどうか、また休む場合に有給を使うのか、欠勤にするのか、傷病手当をもらうのかなどを検討する必要があります。
傷病手当は医師の診断書が心要でかつ4日以上休む場合に、4日目以降使えます。
つまり3日目までは有給か欠勤で4日目以降が傷病手当、ということです。
2. 安静にするor病院に行く
会社に連絡したら安静にしてぎっくり腰を治しましょう。
会社を3日以上休んでも問題ない人であれば自宅で安静にしていればいいです。
しかし会社を3日以上休むわけにはいかないって人は病院に行って治りを早くするための治療を受ける必要があります。
病院については記事の後ろの方を読んでください。
先に自宅でのぎっくり腰の対処を解説します。
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ぎっくり腰で動けなくなったときの自力での対処方法
1. ぎっくり腰になったら30分は動かない!
まずぎっくり腰になってからすぐの初動についてですが、動かないことが大事です。
ぎっくり腰になってから最初の30分は痛みが半端ないです。
少しでも動こうとすれば大人でも悲鳴を上げてしまうほどです。
この状態で動いても痛みを悪化させるだけなので一切動かず、石になったつもりでじっとしていましょう。
2. 30分経ったら楽な姿勢を見つけるために動く
30分じっとしたままでいると動いたときの痛みが多少は和らぎます。
ここで少しずつ体を動かしながら楽な姿勢を探してください。
ぎっくり腰の人にとっての楽な姿勢の例
- 膝にクッションを挟んで横向きで寝る
- 体をくの字に丸める(横向き)
- 膝の下に毛布を丸めたものなどを置き、膝を乗せる(仰向け)
ぎっくり腰のときは基本横向きになると楽です。
仰向けは腰に一番負担がかかる姿勢なのであまり良くありません。
が、膝を上げると楽になるので毛布を丸めたものなどの上に膝を乗せて仰向けに寝るのもありです。
でも最初は無理せず横向きになっておきましょう。
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3. 咳やくしゃみ、 寝返りを打っときは?
ぎっくり腰のときにつらいのが寝返りを打っときや咳やくしゃみをするときです。
激痛で叫び声を上げそうになります。
しかし寝返りは打たないと気持ち悪いですし、一切寝返りしないと筋肉が固まってぎっくり腰の治りも遅くなります。
また咳やくしゃみは生理現象なので出るときは出てしまいます。
なるべく腰に負担をかけないように注意しながら行いましょう。
咳やくしゃみをするとき
→体をくの字に曲げて衝撃をなるべく吸収する
寝返りを打っとき
→膝を抱えながら行うと腰がひねられにくい
4. しばらく休む
そのまま楽な姿勢をとり、寝返りなどの際にもなるべく負担をかけないようにしてゆっくり休みます。
ぎっくり腰初日は本当に動けないと思うのでしばらく休養しましょう。
しかしトイレには行かなくてはなりません。
漏らすわけにはいかないので一度は無理してでもトイレに行き、トイレを済ませてから休みましょう。
5. ある程度動けるようになったら日常生活に戻り、できるだけ動かす
しばらく休むとだんだん楽になってきます。
トイレには自力でなんとか行ける頃でしょうか?
これくらいになったらできるだけ動いて日常生活に戻りましょう。
最初はベッドの上で少しずつ動かして徐々に慣らして行くといいです。
ぎっくり腰になったら絶対安静、3日間寝てるべきというのが昔からの通説でしたが、今研究で動いた方がいいことがわかってます。
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ぎっくり腰は動いた方が治りが早い
イギリスの医学誌に掲載された研究によるとぎっくり腰になった患者を
- ベッドでの安静
- 治療家による施術を受ける
- できる限り通常の日常生活を過ごす
という3グループに分けてその後の経過を追った実験があります。
その結果、③のできる限り通常の日常生活を過ごす」よう心がけたグループが最も回復が早かったそうです。
逆に①の「ベッドでの安静」を行ったグループが最も回復が遅かったという意外な結果になりました。
つまりぎっくり腰になったら3日間安静にしてるべき、という通説は間違っていたのです。
ぎっくり腰になったら動いた方がいいことを示す研究はこの研究以外にも多数あるそうです。
理論的にはずっと安静にしたまま動かないと筋肉が凝り固まってしまうため、治りが遅くなるのです。
筋肉が縮まったまま伸びないのでその状態で硬くなってしまうんですね。
だから適度に動いて筋肉をほぐしている方が治りが早くなるんです。
というわけなのでぎっくり腰になったばかりのタイミングだと本当に激痛で動けないと思いますが、ある程度休んだらできるだけ早く体を動き始めた方がいい、ということです。
その際湿布があれば貼ってもいいですし、コルセットがあるなら使いましょう。
そしてできるだけ日常生活に戻りましょう。
その方が早く治りますからね。
ぎっくり腰からの立ち上がり方
ぎっくり腰で動けない状態でもトイレに行きたくなったら意地でも行くしかありません。
漏らすわけにはいかないでしょうから。
というわけでそういう時は頑張って立ち上がるしかありません。
ぎっくり腰から立ち上がるには?
- いったん四つん這いになる
- お尻をゆっくり下げ、どこかにつかまりながら片膝を立て、ゆっくり立ち上がる
いったん四つん這いになってから起き上がると腰への負担がかなり少なくなります。
ぎっくり腰になったらお風呂は入っていいか?
次にお風呂ですがぎっくり腰になったらお風呂に入ってはいけない、と言ってるサイトが多いです。
痛みは炎症によるものだから冷やした方がいいという理論です。
しかし炎症は必ずしも冷やすのが正解というわけではありません。
実際、温めたら痛みが引いた、という人も多いです。
温めると血の巡りが良くなります。
それによって痛みが悪化することもあるでしょうし、逆に良くなることもあります
これはそのときの痛みの程度にもよると思います。
痛みがかなり強いタイミングだと温めると悪化する可能性が高いのでやめた方がいいです。
しかし例えば朝ぎっくり腰になってその日の夜に風呂に入るとかなら痛みは多少引いてるので大丈夫だと思います。
ぎっくり腰になったら病院に行くべきか?
で、病院に行くべきかですが、ぎっくり腰の場合、必ずしも病院に行く必要はありません。
一般的にぎっくり腰で病院に行ったとしてもレントゲンを撮っても異常なし。
湿布と痛み止めを渡されて終わりです。
なので少なくとも一般的な病院に行く必要性はないでしょう。
どの病院に行くべきか?
1. 即効性なら整形外科
すぐに会社に復帰したい場合は痛み止め注射を打ってもらうのがもっとも確実で早いです。
俗にいうブロック注射です。
ただこれは根本治療ではないので注射が聞いてる間だけ痛みが引くだけで効果が切れるとまた痛くなります。
どうしても会社を休めない人が仕方なく使う手段だと思ってください。
2. 根本的に治したければ整体院や鍼灸院
ぎっくり腰になったときに3日~1週間で治ればいいですが、なかなか治らずに痛みが慢性化してしまう人もいます。
長い人だと完治までに2週間~1ヶ月かかります。
ここまで治るのが遅いと生活に支障が出て困りますよね。
こういう場合は整体院や鍼灸院に行ってください。
ぎっくり腰になりやすい体をなりにくい体になるよう調整してくれます。
ただし整体院や鍼灸院は当たり外れがあるため、行く前に評判をチェックしておくことをオススメします。
まとめ
ぎっくり腰と聞くとそんなにひどいものじゃなさそうだと思ってる人が多いと思います。
しかし一度体験してみると酷すぎて驚きますよね。
ベッドから動くこともできないので・・・。
私も初めてなった時は本当に死ぬかもって思いました。
しかしぎっくり腰は時間が経てば確実に治る病気なので安心して対処してくださいね。
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