コバエは多くの家庭のお風呂やトイレによく発生し、1、2匹見たと思ったら数日後には増えて大量発生することが多いです。
しかしどこからこんな数のコバエが湧くのでしょうか。
今回はコバエの発生源と駆除方法について解説していきたいと思います。
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やべくんシャワー中
うわ。なんかコバエいる!
・・・ま。いっか。一匹だし放っておこう。
・・・
数日後・・・
・・・
ぎゃあああああああ!!
やべくんどうしたのー?
お風呂にコバエが・・・何匹いるんだ・・・!
繁殖しちゃった系?
うん・・・。
最初に見つけたのいつ?
1週間前くらい。
じゃあだいぶ繁殖してるだろうねー。
こいつらきもいよぉ・・・。駆除の仕方教えて!
了解。
というわけで今回はお風呂に大量発生してしまったコバエの駆除方法を紹介します!
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お風呂のコバエはどこから湧くのか?
まずお風呂のコバエがどこから湧くのでしょうか?
発生源がわからないと退治のしようがありません。
まずはコバエの発生源を突き止めましょう。
1. 排水口
番最初に疑うべきは排水口です。
お風呂に湧くコバエ「チョウバエ」は水垢やヘドロ、皮脂などのスカム(汚泥)が好物。
そんな水垢やヘドロ、髪の毛などが溜まる排水口にはチョウバエがよく卵を産みつけます。
また排水口のヌメリはもちろんですが、その奥にある排水管にこびりついたヘドロなどが原因の可能性もあります。
このヘドロのことをスカムと呼びますが、これはコバエの餌でもあり、卵を産み付ける場所にもなります。
チョウバエは1匹が一生で約200個の卵を産むため、外から入ってくるのではなく、浴室の中で繁殖して増えています。
チョウバエの繁殖場所の第一候補が排水口だと思ってください。
しかし排水口以外にも気を付けるべき場所はいくつかあります。
2. 浴槽の下の隙間
次に疑うべきは浴槽の下です。
浴槽の種類によって浴槽の下に隙間があるタイプ、ないタイプありますが、隙間があるタイプなら厄介です。
なぜなら浴槽の下は非常に掃除しにくい場所だからです。
一見、隙間が空いてないように見える浴槽でも、エプロン、という浴槽の横についてるフタを取り外すと中が掃除できるタイプのものもあります。(ユニットバスに多い)
浴槽の下の仕組みを簡単に説明すると、風呂の水を抜いたときにその水がいったん浴槽下に流れ、その水が排水口を通って排出されるようになってます。
つまり、お風呂の栓から出て行く髪の毛とか皮脂汚れとかが全部浴槽の下に行き、その一部は排水口に流れますが、一部は浴槽下に留まります。
その結果、浴槽の下はヘドロや髪の毛が溜まりやすく、大変汚い状態になってしまうことが多いです。
この髪の毛とかヘドロにチョウバエが卵を産み、繁殖します。
お風呂場の床に髪の毛やゴミを放置しておくと、チョウバエにとって格好の産卵場所になってしまうのでマメに掃除することが大切です。
それに浴槽の下は高温多湿になりやすいのでコバエのような虫にとっては天国ですからね。
ここが発生源になってる場合は掃除がしにくいので厄介です。
3. 浴槽周りの隙間
これも浴槽の種類によりますが、浴槽が壁とくっついてないものであれば壁との間にも隙間があるはずです。
この隙間も湿気が溜まりやすいため、コバエの生息場所としてぴったりです。
髪の毛や皮脂汚れもついてたりするのでそこに卵を産み付けられて繁殖してしまいます。
また、隙間でなくても浴室の床に髪の毛などが落ちているとそこに卵を産み付けられて発生することもあります。
4. 換気扇
コバエの発生源として、ほとんどは上記の排水口や浴槽周りなんですが、まれに換気扇を通って外から侵入してくるケースもあります。
まず換気扇に防虫網がついてるか確認しましょう。
外からみた方がわかりやすいです。
また、換気扇のカバーやプロペラが汚れていると換気性能が落ちるので、それで換気しても湿気があまり抜けずにコバエが湧きやすくなっていることもあります。
もし汚かったら掃除しておきましょう。
また窓が付いてるお風呂場の場合は窓もきれいに掃除しておきましょう。
5. その他
コバエの発生源となっている場所はここまででほぼカバーしているのですが、まれに変な場所から発生していることもあります。
- シャンプーの下のヌメリ
- 風呂掃除用のスポンジ
- トイレ用のブラシ入れ
- トイレタンクの中
- オーバーフロー管の中
うねうねしている黒くて消しゴムのかすみたいなチョウバエの幼虫がいたらそこが発生源です。
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お風呂に湧くコバエ「チョウバエ」の駆除方法
発生源はわかりました。
ではここからが本番、チョウバエを駆除しましょう。
1. 排水口にパイプユニッシュを流す
まず排水口にパイプユニッシュを流しましょう。
パイプユニッシュは排水口に流すだけで排水管のヘドロを洗い流してくれるものです。
排水口から注入して放置するだけなので簡単です。
流してから半日くらいたったら大量の水を流しましょう。
また、ユニットバスならトイレと洗面所の排水口も処理しましょう。
2. チョウバエの発生源に熱いシャワーをかけまくる
浴槽の下や浴槽周りには熱いシャワーをかけるのがもっとも手軽で効果もある方法です。
チョウバエは熱に弱く、60℃のお湯をかければ死にます。
50℃くらいでも長時間かけ続ければ死にます。
殺虫剤などを使うより簡単です。
お風呂のシャワーの温度を上げれる限界まであげてそのシャワーをしばらくかけ続ければチョウバエの成虫、幼虫はもちろん死にますし、卵も壊せます。
つまりお湯がちゃんと行き届きさえすればお湯だけでチョウバエを全滅させることができます。
浴槽の下もシャワーの水圧を強くすれば全体にかけれるでしょう。
ちなみにエプロンがついてる場合は外します。
エプロンの外し方
動画を見るとわかるように下にずらせば外れます。
エプロンが外せる浴槽の見分け方
エプロンが外せるタイプの浴槽はたいていは浴槽の右側か左側に外し方が書かれたシールが貼ってあります。
何もなければ外せないと考えていいでしょう。
外せない場合は浴槽下の掃除は必要ありません。
お湯をかける場合の注意点
お湯は給油機によって上げれる温度に上限があると思います。
しかし100℃の熱湯などの熱すぎるお湯をかけると排水管を傷める原因になるので上限60℃くらいにしてください。
3. 熱いシャワーでも生き残る場合はカビキラーで退治
お風呂のコバエはほぼ熱いシャワーだけで殺せるはずです。
それでも生き残っていた場合は秘密兵器として、カビキラーを使います。
カビキラーはコバエに対して非常に効果が高いので、特に浴槽の下や浴槽周りの壁との隙間などに薄めて流し込むといいです。
また、浴槽下から発生するコバエをなかなか殺しきれない場合の裏技があります。
浴槽に1/3くらいのお湯をため、そこにカビキラーを溶かす
- 浴槽の下にある排水溝の目皿をラップとガムテープなどで塞ぐ
- 浴槽の栓を抜く
これでカビキラー入りのお湯が浴槽下に流し込まれます。
そのお湯は通常すぐに流れますが、ラップで塞いでるので留まります。
この状態で半日置けばコバエの成虫·幼虫は全滅しますし、卵も流されてしまうのでコバエを完全駆除することができます。
コバエがいなくならない場合
ここまでの駆除方法を実践してもコバエがいなくならない場合は、おそらくコバエの発生源が別にある可能性が高いです。
まだチェックしてない場所があれば確認してください。
先に説明したその他の場所なんかが怪しいです。
- シャンプーの下のヌメリ
- 風呂掃除用のスポンジ
- トイレ用のブラシ入れ
- トイレタンクの中
- オーバーフロー管の中
もしトイレタンクに湧いてるのであればアース製薬のな「バポナチョウバエ退治」という置くだけでチョウバエを駆除できる製品がオススメです。
それでも減らない場合
- 排水口の排水トラップが破損している
- 浴槽下で素人が掃除しても絶対に手の届かない場所で発生している
可能性が考えられます。
これは素人ではどうにもできないのでコバエの専門業者に相談しましょう。
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コバエを二度と見ないための対策
上記の方法でコバエは壊滅できたと思います。
しかし浴室内の環境が悪いとまた発生してしまう可能性があります。
来年コバエを見ないためにも、対策しておきましょう。
1. 換気扇を常時オンにする
コバエ対策としてもっとも有効なのは換気扇を常時オンにして浴室の湿度を下げることです。
これはコバエだけに限りませんが、虫は湿気が大好きです。
風呂場に湿気がこもっていると虫を引き寄せてしまいます。
逆にコバエは乾燥には弱く、浴室が乾燥してると活動できません。
ユニットバスであれば浴室内に換気扇が付いてますよね。
この換気扇を常時オンにしておくだけで浴室に入ってくる虫の量を劇的に減らせます。
換気扇は24時間稼働させても電気代は数百円しかかかりません。
ケチらず常時オンにしておきましょう。
ちなみに換気扇から侵入してるケースも換気扇が回ってる間は虫は入ってこれないはずなので、効果が期待できます。
2. 定期的にパイプユニッシュで排水溝を掃除
次にこれは排水口がコバエの発生源になっていた場合ですが排水口をパイプユニッシュで掃除しましょう。
排水口はどうしても湯垢や皮脂汚れ、髪の毛がこびりついてしまうものです。
定期的に洗わないとまたヘドロができてコバエの発生源になってしまいます。
なので1ヶ月に一度でいいので、パイプユニッシュを使いましょう。
また、排水口に「くるっとポイ」をつけるとめんどくさがり屋の人でも掃除しやすくなるのでおすすめです。
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3. 定期的に風呂掃除
当たり前ですが、風呂掃除をせずに髪の毛や湯垢をそのままにしておくとコバエが湧く原因になります。
お風呂掃除はコバエ対策としてだけでなく、カビ対策としても必要です。
コバエは冬ならほぼ湧くことはないですがあまり放置しているとカビなどの汚れが取りにくくなるので少なくとも1ヶ月に1、2回は洗いましょう。
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チョウバエの特徴
最後に参考までに憎き敵であるチョウバエの特徴を載せておきます。
チョウバエの特徴
羽がハート型で体長1~2mのチョウバエと体長3~5mのオオチョウバエがいる。
幼虫は黒い芋虫です。
好物
チョウバエの好物は皮脂、水垢、ヘドロなど。
チョウバエの成長サイクル
卵期間 | 2日 |
---|---|
幼虫期間 | 14日 |
サナギ期間 | 3~4日 |
成虫期間 | 4~14日 |
特に幼虫期間が長いけど、幼虫は生命力が高いので殺しにくい。
でもここで紹介した熱湯責めやカビキラーなら殺せます。
幼虫のうちに殺して成虫にさせないのがチョウバエ駆除のコツです。
まとめ
以上、コバエの発生源と駆除方法について解説してきました。
お風呂に発生するコバエ「チョウバエ」の駆除は基本的には素人でも十分可能です。
ポイントは成虫よりも幼虫をターゲットにすることです。
お風呂のコバエに悩んでる方はぜひ試してみてください。
ちなみに台所のコバエについてはこちらの記事を参考にしてください。
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