ある日・・・。
「突然エアコンからゴキブリが落ちてきた!」
焦りますよね。
実はエアコンがゴキブリの住処になってる場合があります。
今回はエアコンからゴキブリが出た場合の侵入経路や駆除の方法、予防の仕方まで解説していきます。
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突然エアコンからゴキブリが落ちてきた恐怖!
あれは私が東京に引っ越してきたの日のことでした。
運送会社から送られてきた荷物を部屋の中に運んで整理していたとき
突然「ボトッ」とエアコンから何か黒い物体が落ちてきたのです。
そしてカサカサ動き出しました。
そうです!エアコンからゴキブリが落ちてきたのです!
そのときは母親と妹が一緒にいたのですが、2人して
「ぎゃあああああああああああああああ」
と大きな悲鳴を上げました。
その悲鳴を聞きつつ、私は今日どうやって寝ようかなと冷静に考えていました。
エアコンの下にモロに布団敷いてたので。
寝てるときに顔の上にゴキブリが「ポトッ」と落ちることだけは想像したくないし、顔の近くに落ちただけで絶叫ものです。
まさかエアコンからゴキブリが降ってくるなんて…。
東京の家に引っ越し早々、嫌な出来事でした。
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エアコンにゴキブリの侵入経路があるのか?
最大の疑問はこれですね。
ゴキブリがどこからどうやってエアコンに入ったのか?
窓も開いてないし、キッチンや玄関からも遠いのになぜだろう・・・。
調べてみたところ、意外なところに侵入経路がありました。
エアコンの排水ホース
玄関などの隙間から入ったゴキブリがエアコンに入るってケースもなくはないでしょうけど、それより可能性が高い侵入経路はエアコンの排水ホース。
汚くてすみません。
これ、ドレンホースって呼ぶらしいです。
エアコンの仕組み
エアコンの構造として、室内機と室外機がセットになっており、それぞれに熱交換機がついてます。
そしてそれをつなぐドレンホースがあります。
エアコンをつけると室内の空気から熱を取り込み、それを熱交換器が冷やします。
そして冷えた空気を再び部屋に送り出します。
この熱交換の過程で空気が液体になり、水滴が出ます。
またエアコン外部と内部の温度差が結露の原因になり、放っておくと中に水分が溜まってしまいます。
この水分を排出するためにあるのがドレンホースです。
このドレンホースの先は部屋の外とつながっており、排水のために口が空いた構造になってます。(地面から少し浮いたところ)
そこには虫の好きな湿気があり、飲み水もあるため、ゴキブリにとって非常に快適な環境なのです。
またドレンホースの出口が地面に近いこともポイントです。
写真のように出口付近にゴミとか枯れ葉とか落ちてるとゴキブリの餌になるので余計にゴキブリを惹きつけてしまうでしょうね(汗)
さらにドレンホース内部は暗くて狭くて隠れ家としても最高な場所です。
またエアコンを使用するとエアコン内に結露が発生して水が流れてきます。
ゴキブリがその水の流入減であるエアコンに興味を持つのも自然な流れ。
ドレンホースに入ったゴキブリはそのまま奥へ進み、エアコン内部にまで侵入してきてしまいます。
餌、飲み水、湿度、薄暗い、隠れられる・・・。
ゴキブリが好む要素がこれだけたくさんあるとなるとエアコンにゴキブリが侵入するのも無理はない話ですね。
だからエアコンのドレンホース内や、エアコン内にゴキブリが住み着いてしまうことは珍しいことではないのです。
最悪ゴキブリ内に卵を産んで繁殖してしまうことも・・・。
エアコンからゴキブリの子供がうじゃうじゃ出てきたらそれこそ恐怖の絶頂ですね。
エアコンの排水ホースと部屋のつなぎ目
また、ゴキブリはドレンホースそのものから侵入するわけではなく、ドレンホースが出る部分付近に空いた小さな隙間から入る場合もあります。
ドレンホースの出口の部分は壁に穴をあけて作られるのでここに隙間があれば当然そこから虫が入りますからね。
その場合はその隙間を埋める必要があります。
室外機からは侵入できない
エアコンの室外機もゴキブリの侵入経路になりそうな気がしますよね。
でも安心してください。
室外機とエアコンを結ぶドレンホースには隙間がないため、ゴキブリはここからは入りません。
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エアコンに入ったゴキブリの駆除方法
エアコン内からゴキブリが出てきた場合、1匹だけとは限りません。
何匹もいる、または卵が植え付けれらてる可能性があります。
そのため、まずはエアコン内にいるゴキブリを一掃してしまいましょう。
1. エアコン内に殺虫剤を噴射
まずエアコン内にゴキブリ駆除用の殺虫スプレーを噴射して中のゴキブリを殺します。
下手したらゴキブリがボトボト落ちてくるかもしれないので心の準備をしてから噴射しましょう。
またエアコンに殺虫剤をかけてしまうと換気するまでエアコンを使えなくなるので時間のある時にやりましょう。
ゴキブリにはゴキジェットがおすすめ!
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ゴキジェットプロ(450mL) |
2. エアコンを稼働して風速度マックスに!
殺虫スプレーを10秒ほど噴射したら、次にエアコンをフルパワーで稼働しましょう。
それによってエアコン内に殺虫スプレーが行き渡り、エアコンの奥にいるゴキブリまで殺せるので効果は絶大です。
ただし、これをやると室内にも殺虫スプレーの成分をばらまくことになり、健康への悪影響があるので窓を全開にして換気してください。
3. エアコンを掃除する
エアコン内のゴキブリを殲滅したら次にやることは卵や死骸の除去です。
いくら殺しても卵が残ってれば復活してしまう可能性があるので。
卵はエアコンのフィルターについてる可能性が高いのでフィルターを外して掃除してください。
フィルターの掃除の仕方として、まず表面のホコリを掃除機で吸い取り、その後ぬるま湯でシャワーをかけ、たわしなどでゴシゴシ洗うといいです。
ちなみにゴキブリの卵は大きさ1cmほどで黒いカプセル状のものです。
これがついてたらすべて完全に取り除きましょう。
ゴキブリが怖い人はエアコンクリーニング業者に頼む
エアコンの掃除ですが、実は自力で掃除できる部分には限界があります。
もし本格的にエアコンの中まで掃除する場合。
まずエアコンの下が濡れてもいいように養生し、ドライバーで分解して、エアコンのカバーをすべて取り外します。
その後エアコンクリーニング用のカバーをつけて掃除した時に垂れてきた水を受け止めれるようにし、高圧洗浄機を使って掃除します。
動画だとこんな感じ。
動画を撮った人は「こんな簡単に家庭でも出来るの?って感じで誰でも出来ちゃいます。」と書いてますが、「いやいやこれ素人がやるのめちゃめちゃ大変だろ。」って思いますよね。
ここまでやらなきゃいけないんだったら業者に依頼する方が現実的ではないでしょうか?
業者はこの作業を12000円でやってくれます。
素人では手の届かないところまで掃除してくれます。
素人がやるのとプロがやるのとじゃ掃除の精度も違うでしょうし、業者に頼んだ方が確実ですよ。
一応ここまで徹底的に洗わなくてもゴキブリは殲滅できると思います。
ただエアコン内部にゴキブリが発生した場合、エアコン内にゴキブリが巣を作ってることも考えられます。
その場合、多少掃除した程度ではエアコン内部にゴキブリの糞や死骸が残ってしまいます。
するとそこがダニの温床になってしまい、そこからエアコンの風を送るとなれば間違いなく衛生的によくないので、ゴキブリが湧いたエアコンはこれくらい徹底して掃除した方がいいですね。
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エアコン内へのゴキブリ侵入を防止する方法
エアコン内のゴキブリを駆除したら終わりではありません。
また侵入してくる可能性があります。
しっかりと対策してその可能性を潰してしまいましょう。
1. エアコンの配管を出す部分周辺の隙間をパテで埋める
エアコンの配管の部分を外から見るとわかりますが、なにか粘土のようなものがついてますね。
これをパテと呼びます。
このパテがひび割れてたり、隙間があったりするとそこがゴキブリや他の虫の侵入源になってしまいます。
もし隙間が空いてたらまず大家さんに相談しましょう。
タダで直してくれるはずです。
一軒家の場合はネットやホームセンターで買えるパテを使って自力で直しましょう。
パテは安く買えて取り付けも簡単です。
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ヤザワ エアコン用パテ 200g アイボリー YFP210 |
2. ドレンホースをトラップ付きパイプに変える
ゴキブリの侵入経路の第一候補がドレンホース(エアコンの排水ホース)です。
このホースの先に防虫キャップを設置し、虫が侵入できないように塞いでしまいます。
アパートの場合、大家さんに相談すればタダで防虫トラップ付きのパイプ(ドレンホース)に変えてくれる可能性があるので相談してみるといいです。
エアコンをつけるときに最初からつけてくれよって感じですが、設置業者はお客さんから頼まれない限り防虫キャップはつけてくれないようです。
3. ドレンホースの先端に防虫キャップをつける
大家さんによるパイプの交換が無理な場合は、自分で先端に防虫キャップをつけるのが簡単です。
因幡電工の防虫ドレンキャップはドレンホース専用なのでドレンホースの出口に被せる形ではめられて取り付けも取り外しも簡単なのでオススメです。
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因幡電工 エアコン用防虫ドレンキャップ アイボリー DC-1416 2 個入り |
ストッキングなどの網目の細かいものを被せることでも効果があります。
4. 時々送風モードで運転
エアコンの送風モードは使ったことありますか?
これはただ空気を送るだけで温めたり冷やしたりはありません。
この送風モード、どんな時に使うのかというと、一つは空気を循環させるため、もう一つはエアコン内を除湿するため。
暖房や冷房を使うと、外気との温度差のためにエアコン内で結露ができるというお話をしました。
この結露がエアコン内でカビを作ってしまったり、虫をおびき寄せてしまったりします。
それを防ぐため、暖房や冷房を使った後に送風モードで風を通してエアコン内を乾燥させましょう。
ゴキブリや虫は湿気を好むのでエアコン内を定期的に送風モードで乾燥させておけば寄り付きにくくなりますよ。
3. ゴキブリトラップを設置する
エアコンの侵入経路を塞いだとしても、ゴキブリは玄関や換気扇、排水口などからも侵入する可能性があります。
ゴキブリって意外と小さな隙間に入れたりしますからね。
動画の最後の方でブロックの下の隙間に入っていきます。
このように、ゴキブリは物理的に侵入を防ごうにもなかなか防ぎきれません。
そこで使えるのがゴキブリ対策用のトラップです。
ゴキブリ対策用のトラップはトラップにかかったゴキブリと同時にその仲間のゴキブリまで駆除できるというもの。
ゴキブリが好む餌入りのトラップで食べたゴキブリは死にます。
さらに食べたゴキブリの糞や死骸を食べたゴキブリまで駆除できるため、部屋中のゴキブリを巣ごと退治することができます。
このタイプの市販のゴキブリトラップにはいろんな種類がありますが、口コミで一番効果があったと人気なのがブラックキャップです。
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ブラックキャップは即効性がありますがゴキブリが繁殖してから設置するより、まだ数が少ないうちに設置しておいた方が完全駆除しやすいです。
ゴキブリの繁殖力はすごいので4~5月のうちにトラップを設置して退治しておくことが大切です。
ゴキブリが部屋のどこかにいるかもしれない恐怖に襲われないためにもゴキブリトラップは設置しておくことをオススメします。
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エアコンは定期的に掃除しよう
エアコンはどれくらいの頻度で掃除してますか?
1年に1回? 2回?
エアコン掃除はめんどくさいのであまり頻繁には掃除できませんよね。
真面目な人で夏前と冬前に1回ずつってところでしょうか?
エアコン内部に汚れやホコリが溜まっている状態だとゴキブリを引き寄せる原因になってしまいます。
だからエアコンをこまめに掃除して清潔に保つことはゴキブリを引き寄せないために大切なことです。
エアコンの掃除にもフィルターや表面のホコリを取るだけの掃除と内部までしっかり綺麗にする掃除の2つあります。
後者はエアコン周辺に養生といってビニールを取り付けたりしないといけないので素人には難しいですね。
しかし前者は難しくないので年2回は必ずやっておきたいところです。
で、そのエアコン掃除の方法ですが
- エアコンのコンセントを抜く
- フィルターを外す前に掃除機で表面のホコリを吸う
- フィルターを外したら外側のホコリを掃除機で吸う
- フィルターを水で洗う
- フィルターを乾かす
- フィルターを取り付けて完了
という手順で掃除します。
1. エアコンのコンセントを抜く
掃除する前に必ずコンセントを抜いてください。
つけたまま掃除すると故障の原因になります。
2. フィルターを外す前に掃除機で表面のホコリを吸う
ホコリはフィルターの外側につきます。
なので掃除機は外側にかけます。
逆に裏側から掃除機をかけるとホコリがフィルターの目に詰まってしまうので注意してください。
3. フィルターを外したら外側のホコリを掃除機で吸う
フィルターを外したらすぐに水で洗わず、まずは掃除機でホコリを吸い取ります。
このときも吸うのはフィルターの外側です。
4. フィルターを水で洗う
次に水で洗います。
洗い方として、まずフィルターの裏側からシャワーをかけてください。
シャワーの水圧でホコリを吹き飛ばすためです。
ここで掃除機をかけた時のように表側からシャワーをかけると逆にホコリがフィルターの目に詰まってしまうので注意してください。
シャワーでホコリを飛ばした後は柔らかめのブラシで表面をこすってホコリを完全に落としましょう。
5. フィルターを乾かす
洗ったらフィルターの水気を切り、外に干して乾かしましょう。
6. フィルターを取り付けて完了
乾いたら向きや裏表に注意してフィルターを取り付ければ完了です。
また後者のエアコン内部までしっかり洗う方法ですが、これをやるにはゴキブリの駆除方法のところでも説明したようにエアコンの下が濡れてもいいように養生し、奥まで水洗いする必要があります。
結構な手間がかかることを考えるとこのエアコン内部の本格洗浄はハウスクリーニング業者に依頼した方がいいと思います。
料金は12,000円程と決して安くはないですが、自分でやる手間を考えたら価格相応のサービスです。
まとめ
エアコンからゴキブリが落ちてくるとショックですよね。
しかしここで紹介した万法でまずはエアコン内のゴキブリを駆除。
そしてしっかり侵入経路を塞いでやればゴキブリが寝てる時に頭の上に落ちてくる···なんてことにはなりません。
安心して眠れるようしっかり対策しましょうね。
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