毛虫に刺されるとかゆいです。
そのかゆさからすると蚊なんて可愛いもの。
しかし毛虫に刺された場合、気づかないうちに刺されてることが多いのでわかりにくいです。
そこで今回は毛虫に刺されときの症状と対処法、かゆみの止め方を解説します。
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あーーかゆい!
大丈夫?
大丈夫じゃない! このかゆさ尋常じゃない!
どれどれ見せて。
・・・あーこれ毛虫だね。
えー? 毛虫? 触った覚えないけど?
毛虫の中には触らなくても刺されるやつがいるんだ。
えー? どういうこと?
針を風に飛ばして刺すのさ。
うそでしょ! 何それ怖い・・・。
それが本当なんだな。
というわけで今回は毛虫(チャドクガ)に刺されたときの対処法やかゆみを止める方法を紹介します!
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毛虫(チャドクガ)に刺された時の症状
写真は毛虫に刺された跡です。
毛虫(=チャドクガ)に刺されると赤く腫れ、ぶつぶつが広い範囲に広がり、その箇所が猛烈にかゆくなります。
また患部がピリピリして痛いです。
見た目は発疹が広がった感じで、じんましんと区別がつかないほどです。
ちなみにかゆくてかけばかくほど毒が広がってかゆい箇所が広がってしまいます。
さらにかいた手にも毒針が付着するため、指までかゆくなったり、その手で触れた顔や体の別の箇所までかゆくなります。
なのでか虫に刺されたことがわかったら刺された箇所を絶対触らないほうがいいです。
そしてこのかゆみは2~3週間続くのでなかなかの地獄です。
またこのかゆみが続く期間には個人差があり、人によっては1ヶ月~数ヶ月経ってもかゆみが治らない場合もあります。
ただし、刺された直後にはそれほど痛くなく、2~3時間経ってから痒くなってきます。
また毛虫の種類によっては刺された瞬間痛くてすぐ気づくこともあります。
かゆみの対処法はのちに解説します。
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アナフィラキシーショックに注意
またまれにアナフィラキシーショックというアレルギー症状が起きる可能性があります(1~数パーセント)
これは強いアレルギー反応によるショック症状で最悪死に至ることもある危険な症状です。
アナフィラキシーショックはスズメバチに刺された人に起きやすいのですが、毛虫の毒でも発症する可能性があります。
特に2回目、3回目に刺されたときに発症する確率が高くなります。
毛虫に刺されたことが原因で死ぬなんて嫌ですよね?
以下の症状が現れたときはアナフィラキシーショックの疑いがあるので救急車を呼んで病院に行き、治療を受けるべきです。
- 呼吸困難
- 痙攣
- めまい
- 吐き気
- じんましん
また、毛虫に刺された傷が広範囲にわたっている場合などはアレルギー症状が強く出る可能性があるので皮膚科を受診してみてもらった方がいいです。
気づかないうちに刺されていることが多い
毛虫の中でもチャドクガという種類はやっかいです。
チャドクガは全身に約600万本もの毒針毛を持っており、この毛に触れただけでかゆみが生じます。(毛虫皮膚炎)
チャドクガの体の黒い部分には長さ0.1ミリほどの毒針毛が密生して生えているんです。
気持ち悪いですね。
そしてこの毒針毛、なんと毛虫に直接触らなくても人の皮膚や服について被害を及ぼします。
なぜならこのチャドクガという毛虫の毛は風に飛ばされてくるからです。
自転車に乗ってたら急に目に痛みが出て病院に行ったら毛虫の針が目に触れたせいだったとか。
つまり多くのケースでは刺されるというより花粉みたいに飛んできた毒針が服や体にくっついただけで被害を被るのです。
だから「かゆい」と思ったときにはもう毛虫の針が体のどこか、または服についていて、かいたときにその毛が広がってしまってることが多いです。
そのため、毛虫に刺された症状は1カ所ではなく、無数の赤いぶつぶつが広範囲に広がっていることが多いのです。
特に公園に行ったとか、草むらに行った覚えがなくても風に運ばれてきた毛虫の毛に触れてしまっただけで刺されたことになります。
実際、かゆみを訴えて皮膚科に行って先生に「毛虫ですね」と言われて初めて毛虫に刺されたと発覚するケースが多いです。
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毛虫に刺されたときの対処法
それでは毛虫(チャドクガ)に刺されたときの正しい対処法を解説します。
傷口は触らない
すでにかゆくて触ってしまってる人も多いかもしれませんが、もし毛虫に刺されたことがわかった段階で傷口に触れてないのであれば絶対に触らないようにしましょう。
先に述べたように触ると触った手に毒針が付着し、その手で体を触るとかゆみが移ってしまうからです。
また触ることで傷口の毒針が広がり、かゆみの出る箇所もより広い範囲になってしまいます。
またかゆいからといって掻いてしまうと患部が化膿してジュクジュクした状態になってしまいます。
セロテープで傷口の毛を取り除く
毛虫に刺されたときの正しい対処法は、まず刺されてる箇所から毛虫の毛を取り除くことです。
そして毛虫の毛はものすごく小さくて肉眼では見えません。
そのため、毛は見えなくても赤いブツブツができてる箇所を目印にセロテープなどの粘着テープでペタペタして取り除きましょう。
傷口を石鹸で洗う
セロテープで毒針を取り除いた後は石鹸でゴシゴシ洗ってセロテープで取りきれなかった針や毒液を洗い流します。
水でよく洗い流しましょう。
ここまでが傷口の応急処置です。
服についた毒針毛も処理する
毛虫に刺されたときに着ていた服には毒針毛がついてる可能性が高いです。
もしこの服をそのほま着ていれば動いたときに体につく可能性がありますし、これをそのまま洗濯すると他の服に付いて家族にも被害が出てしまう可能性があります。
そのため、そのとき着ていた服は50℃のお湯に浸してから洗濯しましょう。
毛虫の毒は50℃で死ぬからです。
皮膚科に行って薬をもらう
傷口の応急処置をしたあとにかゆみ止めの薬を塗る必要があるんですが、オススメは皮膚科に行くことです。
毛虫に刺されたかゆみはかなり強烈なので、市販薬より皮膚科に処方してもらう強めのステロイド薬のほうがいいからです。
またかゆみに我慢できず掻いてしまい、患部が化膿した状態になってる場合は抗生物質入りの薬が必要です。
抗生物質入りの薬は皮膚科を受診すれば適切なものを処方してもらえます。
ただどうしても病院に行けない事情で市販薬に頼るしかない、という状況であればムヒアルファEXをオススメします。
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普通のムヒとは効果の強さが違います。
薬を塗って2~3週間すればかゆみはだんだん治まってくるはずです。
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毛虫に刺されたかゆみを一瞬で止める方法
正直、毛虫に刺されたかゆみはかなり強烈で、蚊に喰われたかゆみとは比べ物にならないくらいです。
なのでかゆみ止めを塗ったくらいではきついです。
そんなきついかゆみを一瞬で止める裏技があります。
それは熱いお湯で温めること。
毛虫の毒はタンパク質です。
タンパク質は熱に弱いです。
だいたい50℃くらいのお湯で毒は死にます。
したがって
50℃のお湯を傷口にかける
これでかゆみが消えます。
ただし、50℃だと熱すぎて火傷してしまいます。
45℃くらいでも効果があるので45℃くらいにしておくといいでしょう。
また、もし50℃のお湯が出せない場合は、沸騰したお湯と水を半々で混ぜると50℃のお湯が作れます。
そうやって作ったお湯を金属製マグカップに入れてマグカップ越しに傷口に当ててもいいですし、金属製スプーンですくって傷口に当ててもいいです。
とにかく傷口を45~50℃の温度で温めることでかゆみが消えます。
ただし、熱いからといって42℃以下のお湯でやってしまうと逆効果です。
毒のタンパク質が死んでくれない上に、温めると血流がよくなるため、余計にかゆくなってしまいます。
45℃以上のギリギリ耐えられるぐらいの熱さのお湯を使うことがポイントです。
低温やけどに注意
熱いお湯を当てる裏技はやりすぎると低温やけどする危険性もあるので気をつけてください。
たとえば50℃のものを2~3分程度患部に当て続けると低温やけどしてしまいます。
46℃なら30分くらいです。
なので患部にお湯を当てるときはなるべく45℃くらいの温度にし、熱いと思ったら離すようにしましょう。
強烈なかゆみを引き起こす毛虫、チャドクガの生態
最後にかゆみを引き起こした犯人であるチャドクガの生態について知っておきましょう。
ちなみにここでかゆみを引き起こした毛虫はチャドクガの幼虫です。
おそらく日本で毛虫といったらほぼこいつってくらいたくさんいます。
見た目
チャドクガの幼虫はオレンジ色の胴体に黒いシマシマがあり、白い毛が大量に生えた毛虫です。
大きさ
チャドクガの体長は約25mm~40mm。
体は普通に大きいのに毒針の長さは0.1~0.2mmで見えないので厄介ですね。
餌
チャドクガの餌は葉っぱです。
特にチャノキ、ツバキ、サザンカなどツバキ科の植物が好みです。
生息場所
チャドクガが生息するのは主にツバキ系の植物のある場所です。
これは小学校や公園に植えられることが多いので子供が被害に遭うことも多いです。
またクヌギ、桜、梅などツバキ系以外にもさまざまな植物を食べる害虫なので油断できません。
ちなみにチャドクガが大量発生した公園が立ち入り禁止になるなどの被害も出ています。
発生時期
チャドクガの成虫が活発に活動するのは6~7月と9~10月です。
幼虫が活発に活動するのは4~5月と8-9月です。
毛虫として害虫となるのはチャドクガの幼虫なので注意すべきは4~5月と8~9月ですね。
特徴
チャドクガの特徴は何と言つても毒針の数。
チャドクガ1匹の毒針の数は個体差あるけど50万~600万本と言われています。
しかも毒針毛は目に見えないくらい小さくて風で飛びますが、その毛に触れただけで被害を及ぼすので非常に厄介です。
さらにチャドクガは集団で行動する習性があるので写真のようにチャドクガがたくさんの枝についた木に近づくと、かなりの数の毒針に晒される危険があります。
チャドクガが生息するツバキ系の木には近づかない方がいいでしょう。
まとめ
以上、毛虫(チャドクガ)に刺されたときの症状と対処法をまとめると
- チャドクガに刺されると赤く腫れ、かゆみが発疹のように広がる
- チャドクガは直接触れなくても飛んできた毒針毛に触れただけで被害を被る
- チャドクガに刺されたらまずテープで毛を取り、患部を洗い、薬を塗る(皮膚科推奨)
- かゆみがひどいときは45~50℃のお湯が効く
ということでした。
チャドクガに刺されると猛烈なかゆみが2~3週間も続くのでかなり厄介です。
お大事にしてください。
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